2025/02/07

おからの利活用プロジェクト、”おからdaおやつ”の取組のご紹介

おからスイーツで革命を起こす!おからdaおやつプロジェクト

おからスイーツを作っている全国の豆腐店、カフェ、メーカー、デザイン事務所と共に、「おから」の課題に向き合い、おからスイーツの美味しさを広めたい!

そんな想いで『おからdaおやつプロジェクト』を立ち上げました。

ヘルシーで栄養豊富な「おから」がどんな革命を起こすのか。ぜひおからの魅力を実際に味わってください!

クラウドファンディングでは、たくさんのご支援をいただきありがとうございました!

おからdaおやつに込めた想い

栄養豊富で体にやさしい「おから」がスイーツに生まれ変わる。プロジェクト名には「おから」の美味しさだけでなく体をいたわる優しさも付け加えたい。そんな想いを込めて『おからdaおやつ』と名付けました。

ロゴに込めた思い

黄色い「おから」が、魔法にかかったように、さまざまな色や形へと変化していく様子をまあるく表現しました。

 

ヒダカラでは、白川郷で伝統食「石豆富」や「すったて」の製造販売をしている深山豆富店をちょうど3年前の2021年に先代より受け継ぎました。現在は自分たちで「豆富」「すったて」を作り、運営しています。

さまざまな経験を持ったスタッフがいますが、豆富作りは全員未経験。それまで豆富作り未経験の私たちにとって、今でも日々学ぶことばかりです。現在は豆富だけにとどまらず、自社のおからを使った白川郷おからのまめなクッキーおキャロットケーキおからのバスクチーズケーキを販売しています。

おからスイーツの開発で『こんなにおいしいの?』と衝撃を受ける

私たちがおからスイーツの美味しさと可能性を知ったのは、豆富作りを始めてからでした。

2つのおからスイーツとの出会いが私たちのおからへの考え方を180度変えたのです。

1つ目の出会いは、岡山県倉敷市の有限会社もとやさんが製造する倉敷おからクッキー。生おからと厳選した原材料で作られるクッキーはサクサクで食べやすい。これまでおからクッキーと言えば「堅い」「ヘルシーだが美味しくない」というイメージを持っていた私たちにとって、「こんなに美味しいおからクッキーがあるの⁈」と衝撃でした。

現在、当店のおからや白川郷の米粉を使った白川郷おからのまめなクッキーを作っていただいています。
有限会社もとや 代表の福本さんと弊社代表 舩坂

もうひとつの出会いは、岐阜県飛騨市の大久保製菓舗さんが一緒に開発してくれた当店の人気商品おキャロットケーキです。大久保製菓舗さんに「おからを使った商品を作りたい」と相談した際、大久保さんの頭の中に前々からあったというキャロットケーキのイメージを、生おからを使って形にしてくださいました。

おキャロットケーキ

おからを使っていると思えないほど、しっとりふわふわ。「おからでこんなに美味しいケーキが作れるのか!」と衝撃が走りました。この2つの商品との出会いをきっかけに

「おからはまだまだ美味しいスイーツになる可能性を秘めている!」

「こんなに美味しくてヘルシーだから、罪悪感なく食べられる!おからだからこそできる!」

と、おからの可能性を実感しました。

一方、目の当たりにしたおからの現実

おからスイーツとの出会いに感動した私たちは、同時に、豆富作りを続けていくなかで、おからが直面している“現実”も知ることとなりました。

なによりも驚いたのは膨大なおからの量。豆富を作る際、大豆を豆乳とおからに分離しますが、豆富作りに必要なのは豆乳だけ。豆富作りに不要な大量のおからが生まれることを目の当たりにしました。

おからの処分方法を決めるのも一苦労。廃棄するにも肥料にするにも、手間と費用が多くかかることを知りました。

この経験を通じ、「おからの課題」をどうにかできないか、と思ったのがおからdaおやつの始まりです。

私たちが課題として感じているように、実際に全国で作られるおからのうち、食用として再利用されているのはたった1%。残りの90%は、肥料や飼料、産業廃棄物となっています。

「肥料や飼料として使われているのだから、廃棄が少なくて良かった」

最初、私たちはそう思いました。しかし食物繊維やカルシウム、たんぱく質、炭水化物、カリウムなど、さまざまな栄養素に富んだ「おから」を人間はほとんど食べていないこと、飼料や肥料、またはゴミになっていることに、次第にモヤモヤし始めました。

なぜ食用として活用されていないのか。その理由のひとつとして、おからを管理する難しさがあります。おからは足が早く、すぐに冷蔵、冷凍しなければ悪くなってしまいます。大量のおからを保存するには、冷蔵・冷凍の設備が必要ですし、おからの販売先も探さなくてはなりません。

そこまでするには設備投資や働き手の確保も必要です。おからの単価は非常に安く、それだけの設備投資や販路拡大をしても、なかなか売り上げに繋がらないのが現実。

その事現実を知り、私たちは次第に「勿体ないことをしている!」と思うようになりました。

おからは、栄養価が高くてヘルシーなスイーツにだって生まれ変わることができるのに!

ヘルシーで美味しいスイーツにも生まれ変わることを、もし多くの人が知っていたら、おからへのイメージや価値も変わるはず。ほとんどの人がその魅力を知らないと思うと、とても悲しいことです。もっと多くの方におからの価値を知ってほしい。

そして、サーキュラーエコノミーの観点での課題解決だけでなく、おからのスイーツを愉しむ!という新たなヘルシーで美味しい価値を作っていきたいです。

おいしいおからスイーツをもっと届けたい

これまで私たちが作ってきたおからスイーツですが、想像を超える多くの方に楽しんでいただき、おからの廃棄減にもつながって、まさに三方良しです。とても嬉しいのですが、自分たちの作る商品の量、使うおからの量では、現在の“おからの現実”を変えることはできません。自分たちだけでは、力不足だと実感し、現在は豆腐屋さんやお店と一緒に、おからの価値を広める活動がしたい!仲間をどんどん増やしていきたい!

そう思い、全国の作りての方々とコラボし広げています。

・国産大豆のおからを使用

・おからの魅力を引き出している

・おからのおやつを広めたい

この3つが揃ったときに、初めて豆腐屋もお客さんもおからも幸せになれるはず、そう思い、おからdaおやつのお約束としています。

おからの活用について、同じように想ってくださる熱い想いのある方がいらっしゃましたら、是非お問合せください。
そして食べる専門のみなさん、おからを食べましょう!