在宅勤務のデスク周り。パソコンとモニターとマウスがある
2021/12/20

リモートワーク始めました~地方企業にリモートワーク導入がおススメな理由~

総勢17名となったヒダカラでは現在、古川のオフィス、深山豆富店で働くスタッフに加え、フルリモートスタッフ2名という体制をとっています。
リモートスタッフ増やそうと思ったわけではなく、様々な状状況に対応していくうちに今の体制になったのですが、試行錯誤して良い形を探る中で、「この体制って、私たちのように地方の小さな会社だからこそ、尚更取り入れるべき形なのでは?!」と思うようになりました。

キッチンで丸テーブルの周りに人がいる。画面にリモートワークの人が映っている

この記事では、そんなヒダカラが考えるリモートワークを導入すべき4つの理由をご紹介します。
リモートワークを取り入れたい地方の企業、暮らす場所でやりたい仕事をあきらめている方の参考になれば嬉しいです。

リモートワーク導入は良い採用につながる

フルリモートスタッフが2名いる今のヒダカラの体制は、地方の小さな企業としては珍しいことかもしれません。
でも生活や環境に合わせ、リモートを取り入れながら仕事ができることで、スタッフにも会社にもプラスになることがあると考えています。

そんな形でリモートも取り入れていることに関して、会社としてはこんな考えを持っています。

積極的にリモートワークを推奨しているわけではないですが、「スタッフのワークライフバランスの充実」「能力を引き出す」「縁があった想いが同じスタッフと長く働きたい」という前提がある中で、結果的にフルリモートという形で働いてもらうことになりました。
スタッフが会社に合わせるではなく、会社がスタッフに合わせることで環境が充実して、パフォーマンスが上がったり、良い採用ができると考えてます。

特に人口減少が進む地方では、人材の確保が一番難しいところ。そんな中でリモートワークという形があってもいいのではないでしょうか。
では、リモートワークを取り入れるべき理由をご紹介していきます。

理由①:住む場所に関わらず、想いが同じスタッフと一緒に働ける

まずはこの理由が大前提ではないでしょうか。

「こういう仕事がしてみたい!」「この会社の想いにすごく共感する!!」

そんな思いを持っていたとしても、現実的に通えないという理由で諦めること、結構あるのではないでしょうか。特に地方では。
「住んでる場所に関わらず、働きたい環境で働きたい」「同じ想いを持ったスタッフに働いてほしい」という働き手・雇い手双方の想いが合致したとき、リモートワークがひとつの手段になります。

理由②:スタッフの生活環境の変化に対応

オフィス勤務からリモート勤務に変わったスタッフもいます。

「都会に暮らし、地方の会社に勤める」面白い逆転パターン

ヒダカラ創業時から勤務する瀬田。
今年の9月に旦那さんの転勤が決まり、名古屋へ引っ越しすることになりました。
リモートというチョイスがなければ、会社を辞めなければいけないところですが、今も名古屋からリモートで今までと変わらずヒダカラの仕事をしています。
地方から都市部に引っ越すのだから、都市部の方が仕事の選択肢も多いはず・・・それでもヒダカラに残ると決めました。

ヒダカラのスタッフを紹介している。ひとりはZoomで映ってる

瀬田を含めたチームメンバー

 

会社が環境を整備すれば、リモートワークは成立する

瀬田は現在、リモートで今までオフィスで担当していた業務をそのまま続けています。
それまでヒダカラのスタッフも、瀬田が担当する業務はオフィスでしかできない仕事だと思っていました。

「夫が3~4年周期で転勤があるということは聞いてました。もし転勤となってもリモートでヒダカラの仕事を続けたいなぁとは思っていましたが、私の業務担当では難しいだろうと諦めていました。夫が転勤になれば辞めることになるな、と。」(瀬田)

入社後1年半ほどして、旦那さんの転勤が決まってしまいました。
ただ会社としても、せっかく縁があって一緒に働いてきたからこそ、これからも一緒に働いてほしい・・・
そんな思いから、会社側ではリモートでも同じ業務ができる方法を探りました。
すると、意外にも設定をすればオフィスにいなくても同じ仕事ができることが分かりました。
現在では、リモートでもオフィスと変わらない仕事ができています。
オフィスでしかできない仕事はゼロではないですが、それらはオフィススタッフが対応するので、チームとして仕事に支障はほとんどありません。
しいて言えば、お互いがどのくらい忙しいのかなど、離れている分把握が難しいですが、その分様々なツールを駆使してコミュニケーションを図っています。

好きな場所のためにもっと働いていたい

でも引っ越し先は名古屋。
飛騨よりはるかに都会で、仕事自体の数、職種、給与面でも選択肢が広いはず・・・
それなのにリモートワークになってまでヒダカラに残った理由は何なのでしょう?
本人に聞いてみたところこんな回答が!

「飛騨が好きで、飛騨のためにもっと働いていたかったから。こんなにオモシロくて学ぶことの多い会社は都会に行ったとしてもそうそうないと思ったから。」

暮らす場所はどこであっても、自分の働きたい場所、オモシロいと思える場所で働きたい!そんな思いを叶えることができるリモートワークはスタッフにとっても、会社にとってもプラスになることは間違いありません。

理由③:降雪地帯では、雪対策としてのリモートワーク必須!

リモート環境を整備したところ、オフィススタッフも環境や季節に合わせた働き方ができると気付きました。
飛騨地域は山間部に位置し、豪雪地帯でもあります。

山間の町で積もった雪の上を歩く犬

雪が積もった飛騨古川<ヒダカラスタッフ撮影>

そのため、冬はいつもより早く起きて、雪かきをし、車が通れる道を作ってからやっと出勤ができます。
そして帰宅後は朝に備えてまた数時間雪かき・・・。

雪が降れば、こんなハードスケジュールをこなすのが当たり前。

また雪かきの時間・労力だけの問題ではありません。
冬はなんといっても、運転の危険も伴います。

雪が降らずとも、道の凍結はスタットレスタイヤを使っていても事故の原因になります。特に飛騨は山も多く、急な坂道やカーブも多数。車通勤をしていれば、雪や凍結に巻き込まれる可能性だってあります。

ライトブルー色の車が雪の中に停まっている。「ひゃー」と書いてある。「 雪が降った後の夜。雪にタイヤの跡が付いている。
<ヒダカラスタッフのSNSより>

こんな状況で毎日通勤するよりも、自宅で仕事は変わらず続けられたら「時間・労力・危険」すべてにおいて安心だと思いませんか?

リモートができるようになって、雪が怖くなくなった!

飛騨の中でも積雪が多い地域に暮らすスタッフの土田は、リモートを取り入れられるようになり、雪が怖くなくなったと話します。

パソコンに向かって仕事をしている女性

オフィスで勤務する土田

「毎年雪は12月中旬~3月中旬くらいまで降ります。30~40センチ積もるのは普通ですし、去年は一番多いときで70センチ近く積もったと聞きました。雪が降っても、朝の通勤はまだ良い方です。大きい通りは除雪もされますし。でも何よりも夜の雪道を運転して帰るのが本当に怖くて・・・。暗い道を通るので、余計に視界が見づらいんです。」(土田)

去年は帰宅してから家族のご飯を作り、それから2時間雪かきする日もあったそうです・・・!

リモート環境が整ったこの冬は、「もう雪が降るのが怖くない!」と話す土田。
雪が降ったらリモートを取り入れて、移動にかかわる時間・労力・危険を回避!暮らしやすくなりますね。

理由④:通勤にかかる時間・費用を節減!

コップを持った女性が立っていて、向かいで座ってパソコンに向かっている女性に話しかけている。

久しぶりに直接顔を合わせたリモートスタッフ2名

リモートスタッフの1人、田口は自宅から会社まで車で約1時間20分かかります。
小さい子供が2人いる中、毎日往復約3時間近くかけて通うことになると、現実的に働くのは難しいところ。
しかも山間部のくねくね道を自分で運転していくことになるので、やはり冬の凍結、暗くなってからの運転は、事故の心配なんかもありますよね。
でも、自宅でリモートワークをすれば通勤時間は0分!
往復100キロの移動距離にかかる交通費も0!
その分の時間で子供と時間を過ごすこともできるし、気持ちにも余裕が生まれます。
「距離があっても働きたい会社で働けることは幸せだなと思います。でもすぐに行けない距離ではないので、月1回ほどは出社して、スタッフと実際に顔を合わせて仕事をすることが楽しみです。」と話していました。

最後に

ヒダカラでは新しい事業やスタッフが増える中で、様々な働き方のスタッフが増えました。
スタッフにとって会社は日々長い時間を過ごす場所であり、同僚は同じビジョンを持って働く仲間でもあります。
せっかく何かの縁でこうして一緒に働く仲間だからこそ、様々な人生のイベントにも適応しながら、皆でモチベーション保ちながら長く一緒に働けたらいいですよね。
「リモートワークなんて絶対無理!」と思って、踏み出していない企業も多いかもしれませんが、私たちはリモートワークが様々な可能性を広げてくれると考えています。

ヒダカラの社員が好きなポーズをして笑って集合写真を撮っている

下記の記事ではリモートワーク導入へのヒントをご紹介しています。
リモートワーク導入に向け、地方の企業が導入すべきこと4選!